はじめてのジョリーフォニックス(ティーチャーズブック)は、英語の読み書きを効率的に学ぶための優れた指導マニュアル本です!
早期から「おうち英語」を実践している方なら、【フォニックス】という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
- フォニックスは必須?
- 家庭でも学べるの?
- 子供に教えられる自信がない…
フォニックスに関心を寄せながらも、このような疑問を持つ方も少なくないようです。
実際には、フォニックスを体系的に学べる英語教材やDVDもたくさん出てきたので、それに従って学習を進めれば特に心配することはないでしょう。
しかし、「親子で英語を学びたい」「親としてフォニックスの基礎を理解しておきたい」という方には、最高の一冊だと思います。
はじめてのジョリーフォニックスは…
- 42音とその綴りを効率的に学べる
- 実践すれば英語の基礎が身に付く
- 英語の読み書きが得意になる
- 第二言語としての英語学習にもOK
- CD・フラッシュカード・絵本付き!
- コラムでイギリス文化も学べる
はじめてのジョリーフォニックスは英語の指導者や保護者向けに書かれたマニュアル本ですが、プロ以外の方や英語が苦手な方でも理解できるよう、とても丁寧に解説されています。
私たち親世代のほとんどが、学校英語でフォニックスを学んでいません。ですのでこれを読みながら親子で実践することで、「効率的なやり直し英語」の良い機会にもなるでしょう。
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というわけで、本の内容や感想について詳しくまとめたいと思います。



ジャンプできる目次
はじめてのジョリーフォニックス(ティーチャーズブック)
私が学生だった頃は、授業の中でアルファベットの読み方を「ABC」=「エー、ビー、シー」として教わりました。
これらは各アルファベット(文字)の名前であり、実際に英単語を読む時にこの読み方が反映されることは多くありません。
文字の名前(レターネーム)とは?
アルファベット読みとも言う。a=エー、b=ビー、c=シーという読み方。
一方で、海外の子供たちはアルファベット読みだけでなく、「a=ア」という文字の音もしっかりと学びます。

たとえば、蟻(ant)もリンゴ(apple)も、アルファベット読みに従っては読めないですよね。しかし文字の音に従って読むと、しっくりきます。
文字の音(レターサウンド)とは?
音読みとも言う。a=ア、b=ブ、c=クという読み方。
このように、文字と音の関係性を理解し、英語での読み書きの土台を作る学習方法のことを、「フォニックス」と言います。
アルファベットの「a」だけを取り上げた、音読みのためのフォニックスソングです。
リンゴのA | A is for Apple, a,a,a |
アリのA | A is for Ant, a,a,a |
他にもYouTubeで「Phonics」と検索すれば、多くの動画を見つけることができます。
ジョリーフォニックス(Jolly Phonics)
イギリスの小学校で生まれ、現在120ヶ国以上で採用されている英語の読み書き指導法が、『ジョリーフォニックス』です。
- 文字の音を覚える
- 文字の形を覚える
- 文字の音を結合させて、単語を読む
- 単語に含まれる音を識別し、文字に表す
- 不規則な綴りの単語を覚える
(※Tricky Word)
フォニックスのルールを学び、さらにTricky Words(ひっかけ単語=フォニックスのルールに当てはめることができない単語)を追加で覚えることで、英語の読み書きがとても楽になります。
ジョリーフォニックスの特徴:
・物語や絵を使いながら、楽しく学べる
・英語が母語ではない子供でも学べる
・特別支援が必要な子供でも楽しめる
・系統立った指導ができる引用元:はじめてのジョリーフォニックス
そしてこの『ジョリーフォニックス』を基礎から理解するための心強いアイテムとなってくれるのが、『はじめてのジョリーフォニックス(ティーチャーズブック)』です。
はじめてのジョリーフォニックスの口コミ
はじめてのジョリーフォニックス(ティーチャーズブック)は、英語の指導者や英語学習中の子供を持つ保護者を対象にまとめられた指導マニュアル本です。
では、はじめてのジョリーフォニックスを親が読むメリットとして、どういったものがあるのでしょうか。
- フォニックスとは何かを学べる
- 子供の英語教育を計画的に行える
- 英語教材を選びやすくなる
- 付属CDは聞き流し学習にも使える
- 親子英語・やり直し英語にも効果的
学生時代、フォニックスをきちんと学んだことがなかった私にとっては非常に学びの多い本になりましたし、娘が学校で英語を学び始める前に読むことができて、本当に良かったなと思っています。
ただ、指導者向けでもあることから、「子供に対してどのように教えるべきか」という視点で詳しく書かれているので、「正直そこまでは必要ないかな」という方もいるでしょう。
そんな方には、フォニックスの基礎的な進め方にも触れながら家庭でどのように英語を学ぶべきか、分かりやすく説明してくれる『世界で活躍する英語力の育て方』をおすすめします。

マニュアル本としての内容
フォニックスをはじめて学ぶ方や英語が苦手な方でも、基礎の基礎から分かりやすく解説されているので心配ありません。
- フォニックス関連の用語集あり
- フィニックスとは何か?の解説
- 効率的な学習の流れの説明
- 見やすく分かりやすいメインページ
- ネイティブの音声CD付き
はじめてのジョリーフォニックス(ティーチャーズブック)では、英語の基本となる42音とその綴りを重点的に学びます。
まずは、アルファベットの「s」からスタートです。1つの見開きを1レッスンとして展開しています。

ページの左側には、イラストとその物語、そして別売のステューデントブックの縮小版が掲載されています。
ステューデントブックは子供向けで、実際に書き込めるようなワークブック仕様になっています。

そしてページの右側には、「s」の読み書きをどのように学べばいいのか、指導案のようなものが書かれています。
日本人にとって発音しにくい音を表現するコツなど、口のイラストを用いながら丁寧に解説してくれます。

また、ジョリーフォニックスが生まれたイギリスの文化について、イラストに関連した内容をたくさん紹介してくれます。
- 夏でも気温が上がりにくいイギリスでは、イラストのようにヘビを見かけることはほとんどない
- 日本では太陽を赤で描くが、欧米では黄色で表現することが多い、など
英語はあくまでコミュニケーションツールの一つに過ぎません。
英語を習得したその先には、このように日本とは違った文化や価値観に出会える可能性が広がるということを、楽しみにしながら学習したいですね。
音声CD
正しい発音を確認するための、ネイティブによる音声CDが2枚付いています。

CDには日本語が一切登場せず、文字の音・単語の読み方・フォニックスソングが順番に収録されているので、英語の聞き流し学習用としても活躍します。
巻末には、歌(Jolly Songs)の歌詞も資料としてまとまっています。
The Snake is in the grass.
/sss/! /sss/!
1曲10秒程度の短い歌で、文字の音を確認できるような歌詞になっています。
フラッシュカード
文字の音を復習する際に役立つフラッシュカードも同封されています。

コピーして、切り取って使用します。
絵本
フォニックスを学ぶ際に活用する関連イラストが別冊付録としてまとまっています。

絵本のイラストは、メインページである「指導編」に縮小・掲載されているものと全く同じものです。
ジョリーフォニックスでは、単なる読み書きだけでなく、物語や歌・アクションなどを活用しながら楽しく効果的に学んでいきます。

Sのページなら、ヘビが描かれたイラストを見ながら物語を聞き、Sの「ス」は「ヘビがS〜〜〜と逃げていくときの音」と印象づけることができます。
- ヘビとsの文字を同時に見る
- sの音に関連した物語を聞く
- ヘビの形をなぞりながらs〜と言う
こうした工夫により、「sの文字はヘビの話だった」と思い出せるようにするのです。
多感覚法:
学習する際に、様々な感覚伝達経路(視覚・聴覚・触覚)を活性化し、楽しく記憶に残りやすくする。

こちらの絵本の大型版『Finger Phonics Big Book』は、Jolly Learning社が発行しています(英語版のみ)。
はじめてのジョリーフォニックスの評判
それでは実際に、はじめてのジョリーフォニックスを購入した他の方々の声にも耳を傾けてみましょう。
ポジティブな声
ネガティブな声
定価 3,500円(税別)
確かに、1冊の本としては決して安いとは言えませんが、CDや別冊絵本が付いて、ジョリーフォニックスの基礎から指導ポイントまで丁寧に学べるのは、この本だけだと思います。
親が指導しなければならないわけではありません。フォニックスを楽しく効率的に学べるようにと開発されたアイテムはたくさんあるので、それらの力を借りましょう。
ただ、はじめてのジョリーフォニックスを読んでおくことで、子供に最適な教材を選んであげられたり、英語学習をサポートしやすくなることは間違いありません。


スチューデントブックは必要か?
別冊のステューデントブックは、子供が直接書き込みながら学ぶためのワークブックです。
親(指導者)が子供に対し、「はじめてのジョリーフォニックス(ティーチャーズブック)に忠実に指導したい」ということであれば、同時に用意した方がスムーズに進められるでしょう。
しかし、ステューデントブックの内容は縮版としてティーチャーズブックにも掲載されています。
ティーチャーズブックの該当部分を拡大コピーすることもできますし、それを見ながら自前のノートに書き込んだりすることもできると思います。
また、フォニックスを学べる英語教材や動画・アプリなどはたくさん存在するので、ジョリーフォニックスについて理解を深めたら、それらを活用するといいでしょう。
フォニックスは家庭学習でも大丈夫!
ジョリーフォニックスは、子供が英語を学ぶ上で実践すべきメリットがたくさんあります。
- 正しい発音が身に付く
- 読み書きがスムーズになる
- リーディングが得意になる
日本ではまだ知名度があまり高くない学習方法ですが、高いお金を払って専門家の指導を受ける必要はありません。
第二言語として英語を学ぶ場合、「フォニックスは子供が文字に興味を示す4歳頃から始めるといい」と言われています。
ですからそれまでに、
- フォニックスとは何か?
- フォニックスをどう学ばせるか?
これらを理解し、考えておけるといいでしょう。
フォニックスを計画的に学ぼう
住まいや家庭環境にもよりますが、英語を第二言語として学ばせるなら、まずは母語である日本語の基盤を築くことを重視しましょう。
その上で、以下のような流れで進めていけるといいでしょう。
0〜3歳 | ・音のインプット(かけ流し) |
---|---|
4歳〜 | ・フォニックス開始 |
5歳〜 | ・リーディング開始 |
低年齢の間は英語の音に慣れ、英語に親しみを持たせることで、学習英語への移行がスムーズになります。
無料ツールを活用しよう
無料動画と言えば、YouTubeですね。
また、様々なコンテンツを無料でも利用できる子供向け英語学習サイト『Starfall』もおすすめです。
スマホ向け無料アプリもあるので、ストアで「Starfall」と検索してみましょう。
フォニックスを学べる英語教材・DVD
オールイングリッシュにこだわる幼児英語教材は、通常フォニックスを取り入れていますが、高額であることが難点です。
気になる方は、無料サンプルを請求してみましょう。
>>Worldwide Kids
ベネッセが提供するハイレベル英語教材です。
>>ディズニーの英語システム
DWEとして有名な人気も知名度も高い教材です。
しかし高いお金をかけなくても、子供の英語学習をサポートしてくれる優秀な教材もたくさんあります。
DVDで学ぶ
YouTubeの動画よりもしっかりとした構成で、子供を夢中にさせる工夫がたくさん盛り込まれているのが、DVD教材です。
また、今話題の『ミライコイングリッシュ』なら、無料でもらえるDVDの中にフォニックスソングも収録されており、娘も夢中になって口ずさんでいます。

オンライン教材で学ぶ
ゲーム感覚で学ぶことができ、フォニックスを含め多くのコンテンツを楽しめるがオンライン教材(アプリ)の強みです。
娘はもちろん、甥や姪も大好きなアプリです。

オンライン英会話で学ぶ
フォニックスに基づき指導してくれるオンライン英会話レッスンもあります。自宅にいながら低価格で利用できるので、親としても有り難い存在です。
月額料金が安く評判が高いのが、『ハッチリングジュニア』です。子供専門なので、はじめての方でも取り組みやすいでしょう。
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フォニックスを活用すれば、英語学習がより楽になり、英文を読むのが楽しくなるはずです。
その魅力を理解するためにも、はじめてのジョリーフォニックスは一度読んでおきたい、おすすめの一冊でした!

