乳幼児期における英語のかけ流し(聞き流し)には、どのような効果があるのでしょうか?
- そもそも、かけ流しはするべきなの?
- かけ流しにはどんな効果があるの??
結論から説明すると、
英語のかけ流しは、
早期から積極的に行うべきでしょう!
我が家流「英語のかけ流し」:
- 早期から始めると効果UP
- かけ流し音声は英語のみを採用
- かけ流し音声は3パターン用意
- 英語のリズム感を大切に!
- 子どもが嫌がることはしない
- かけ流しは出来る限り毎日継続
これらはすべて、娘や甥・姪が実践している内容です。私自身も幼少期に行っていました。
これから「おうち英語を始めたい」という方は、是非この機会にチャレンジしてみましょう。


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乳幼児に対する英語のかけ流し効果
英語のかけ流しは、なるべく早い時期から始めた方が良いと言われています。
小さな子どもは、周囲からの話しかけや絵本の読み聞かせなど、言葉のシャワーをたくさん浴びることによって少しずつ意味を理解していきますね。
つまり、外国語でも同じような環境を作ることで、子どもにとって英語が身近な存在となっていくのです。
日本語が定着する前の、比較的早い時期から行うことで、抵抗感なくスムーズに英語耳を育てることができるでしょう。
かけ流し学習のメリット
英語のかけ流しに期待できる効果とは、具体的にどういったものがあるでしょうか。
- 英語が身近になる
- 英語特有の音感・リズム感に慣れる
- 正しい発音が身に付く
- リスニング力がアップする
- 語彙が増える
- 英語での発話を促す
そのため、日本人が苦手とするLとRの発音も、この時期の子どもなら自然に聞き分けて正しく発音できるようになるとか!
英語のかけ流し学習を取り入れることで、自宅を英語圏に近い環境にし、英語学習の基盤を築きましょう。
ちなみに、大人に対する英語のかけ流し効果は限定的になってしまいますが、それでもリスニング力が向上することは間違いありません。
お子さんと一緒に英語を聞くことで、ママやパパにも嬉しい効果が期待できますね!
かけ流しと2歳当時の娘の様子
我が家では娘が生まれた時からほぼ毎日、かけ流しを継続しています。
その結果、CDやオーディオブックのリズミカルな英語を自然と真似るようになり、2歳1ヶ月で以下のライム(Rhyme)を暗唱しました。
Apple pie, apple pie,
Peter likes apple pie.
So do I. So do I.Mmmm, it’s good!
(アルク『エンジェルコース』より)
CDを再生し、このパートが始まると、娘は手拍子をしながら得意気に口ずさむようになったんです。

乳幼児に対する英語のかけ流し方法
英語をかけ流すといっても、本当に音声を流すだけでいいのでしょうか?
せっかく始めるなら、ポイントを抑えてより効果的な方法を実践したいですよね。
自宅でかけ流しを始める前に
まずは大前提として…
- 子供が楽しんで取り組めるか?
- 子供が嫌がらないか?
- 毎日継続して行えるか?
- 親への負担は?予算は?
家庭によって、状況は様々だと思います。
継続して行うためには、子どもにとっても親にとっても負担にならないことが大切です。
子どもが嫌そうだったら別の音源を探したり、かけ流すタイミングを考えたりと、様子を見ながらしっかり調整しましょう。
評判の良い高額教材もありますが、無料でも実践できることはたくさんあります。
実践!効果的な英語のかけ流し方法
我が家で大切にしていることは…
- 音声はオールイングリッシュ
- 音声は3パターン用意
- かけ流し方法は2パターン
- かけ流しは毎日1〜2時間
これらを意識することで、劇的な効果を実感することができました!
音声はオールイングリッシュ
かけ流しに使用する音声は、日本語なし(英語オンリー!)のものを用意します。
なぜなら、子どもが母国語を覚える過程と同じように、英語を吸収させることが重要だからです。
日本語訳があると、頭の中で「日本語→英語」「英語→日本語」の変換作業が行われてしまうので、英語を英語で理解させることを意識しましょう。
英語をかけ流している時間は、なるべく日本語の「音」を遮断するようにします。
- TV(日本語)を消す
- 日本語の絵本を読まない
娘には、お絵描きをしている時・パズルや積み木で遊んでいる時・英語のおもちゃで遊んでいる時などに英語をかけ流すようにしています。
かけ流し中は「日本語を口にしない」「夫婦間でも日本語で会話しない」など厳格なルールを設けている家庭もあるようですが、毎日1〜2時間それを徹底するのは、なかなか難しいですよね。
ですので、あくまで「無理なくできる範囲で行う」ことが、長く継続するためのポイントです。
音声は3パターン用意
子どもを飽きさせないための工夫も必要です。
また、ネイティブの子供たちと同じように、色々なタイプの英語を聞かせてあげることがポイントです。
- 英語の歌
- 英語のフレーズ・センテンス
(会話・物語など) - 英語の絵本CDや動画の音源
英語圏で暮らす子供たちと同じように、英語の音が自然と耳に入るような環境を作ります。
【フェネミック・アウェアネス Part-1】
英語の音感やリズム感に慣れる時期。マザーグースやナーサリーライムなど、英語独特の韻を踏んだリズミカルな語呂が特徴の歌をたくさん流す。
【フェネミック・アウェアネス Part2】
絵本の読み聞かせ音声やオーディオブックを積極的に活用する。様子を見ながら、フォニックスを取り入れた音楽等も導入し、4歳頃から本格的に始めるフォニックス学習の土台を築く。
【フォニックス学習開始】
これまでのかけ流しに加え、フォニックス教材を活用し文字と音の関係性を学び始める。復唱やシャドーイングも行い、英語での発話も促していく。
【高度な英語力習得へのステップ】
母語=日本語の土台がしっかりしてきたら、英語のかけ流し時間に制限を設けず、隙間時間を活用してインプット量を増やす。より高度な英語力を身につけるため、英語のニュース(ラジオ・ポッドキャスト・TVの英語音声)なども積極的に聞く。
このように、英語のかけ流しにも段階的なアプローチが大切ではないかと考えます。
洋楽好きな大人が必ずしも英語を話せないのと同じで、歌を流すだけでは英語の学習効果を期待することが難しくなります。
英語のリズムに慣れるためには、マザーグース(Mother Goose)やナーサリーライム(Nursery Rhyme)を積極的に流すようにしましょう!
日本の家庭や保育園・幼稚園でも、擬態語や擬音語を用いた「わらべ歌」をよく歌ってきましたよね。
それらは言葉の持つ特徴的なリズムや文化を自然に学べるので、英語学習にもピッタリなんです!
Twinkle, Twinkle, Little Star | The Muffin Man |
Skidamarink | Itsy Bitsy Spider |
Hush Little Baby | Head, Shoulders, Knees and Toes |
Hot Cross Buns | The Famer in the Dell |
Hey, Diddle, Diddle | Old MacDonald Had a Farm |
YouTubeにもたくさんアップされているので、「Mother Goose」や「Nursery Rhyme」で検索してみましょう。
かけ流し方法は2パターン

- BGMのようにかけ流し
- 集中して聞くためのかけ流し
まず、「生活の中に英語が当たり前にある環境」を演出するため、英語音声をBGMのようにかけ流します。
歌でも会話でもOKですが、一日のうちに必ずどちらもかけ流すようにしましょう。
おもちゃで遊んだり、お絵描きをしたり、他の作業に支障がないように、音量は少し控えめにします。

一方で、「意図的に英語に耳を傾ける時間」も作ります。
この場合ははっきりと聞き取れる音量にし、できれば親子で口ずさんだり、手遊びをしたりしながら、音に集中できるようにしましょう。
かけ流しはなるべく継続して行う
英語をインプットする時間は、なるべく毎日設けるようにしましょう。
かけ流しの時間ですが、1日5分程度では短すぎます。小分けにしても良いので、1日合計1時間くらいは欲しいですね。
ただし、日本語が定着している大人なら必要ありませんが、特に子供が2歳未満の場合は、母国語の基盤を優先的に作る必要があります。
- 英語のかけ流しは最大2〜3時間/日
- 親子間の会話は日本語にする
一日中英語をかけ続けるのではなく、日本語でのコミュニケーションも大切にしましょう。

かけ流し以外の英語学習方法
3歳頃までは英語のかけ流しだけでも十分ですが、我が家では以下のような取り組みも行っています。
- 英語絵本の読み聞かせ
- 英語の動画を見せる
- 英語のおもちゃで遊ぶ
なるべくネイティブの音声をインプットさせたいので、絵本も音声付きのものを選んで、一緒にページをめくるようにしています。
親が英語を「教える」必要はありません。子どもが楽しく英語を学べるように環境を整え、「参加する」ことが大事ではないかと思います。


3〜4歳以降は、かけ流し以外の学習方法も積極的に組み合わせることが大切です。
3歳頃まではかけ流しだけでも十分ですが、
- 英語の絵本(音読)
- 英語のゲームやカード教材
- 英語学習用アプリ
- 英語の動画視聴
- オンライン英会話
…などを上手に活用して、子どもの英語力を多方面から育ててあげましょう。
子供の反応をしっかり見る
どんなに優れた教材でも、良いと言われる方法を実践しても、子供の反応が悪ければ楽しく継続することはできません。
失敗しない英語育児 >>
研究→実験→継続
- 日々の中でできることを試す
- 一定期間継続する
- 子どもの反応や効果を確認する
- 効果があれば継続する
順番に解説しましょう。
まず、英語学習にかけられる時間や金額は家庭によって異なります。
語学は継続することが大切なので、教材選びは無理なく使い続けられるものを選びましょう。
子どもは楽しく、親は無理なく
私は職業柄、エビデンスを大切にする人間なのですが…。正直この分野においては、専門家によって意見も異なりますし、万人に当てはまる方法論もないでしょう。
だからこそ、バイリンガル育児を実践する先輩ママや指導者の具体的な実践例を参考にし、まずはご自身の家庭でもできそうなことから試してみましょう。
そして、子どもの反応や効果を確認するためには、一定期間継続することが大切です。
英語学習に即効薬はありません。
効果だけでなく、子どもが嫌がらないか、英語学習による弊害はないか、その様子をきちんと観察して下さい。
その上で、継続すべきと思ったことは、とにかく継続しましょう!

英語のかけ流しにおすすめの教材
それでは、我が家で活用しているかけ流し用のアイテムを紹介しましょう。
・あかちゃんとママのはじめてえいごCD
・Wee Sing(CD/Amazon music)
・英語のうたカード(くもんCD)
・YouTube動画の音声
・あかちゃんとママのはじめてえいごCD
・音声付き絵本のCD
・ピクチャーディクショナリーのCD
・英語の動画やDVDの音声
かけ流しのための専用教材もありますが、CDやDVDの音声を活用することもあります。
英語の歌のかけ流し
あかちゃんとママのはじめてえいご
アルクの乳児向け英語教材『エンジェルコース』の内容を厳選し、価格も抑えたコンパクト版CDです。
しかし、エンジェルコースの魅力はそのままに、お手頃価格で購入できるようになったのは有り難いですね!
- イギリス英語を採用
- 乳児がいる家庭の会話を収録
- マザーグースを収録
- 名作童話の読み聞かせ音声を収録
- BGMにはモーツァルトの楽曲を採用
このように、乳幼児に対する英語のかけ流しで意識したいポイントを完全に網羅した理想的な教材です!

Wee Sing
Wee Singは、海外の子供たちに人気のCDシリーズです。
赤ちゃん向けのアルバムや手遊び歌を集めたアルバムなど、様々なCDが販売されていますが、どれか一枚を選ぶならベスト盤が間違いないでしょう。
また、Wee Singの曲はAmazon musicでも聴くことができます。プライム会員なら追加料金なく利用できますし、そうでない方も30日間は無料体験することができます。
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くもん出版:英語のうたカード
1,400円(税抜)という低価格ながら、子どもが楽しく歌える歌が39曲も収録されています。
イラスト付きの歌詞カードも付いており、なぞり読みをしたり、カード学習をしたりすることもできるので、子供が成長しても長く使えます。

その他、無料サンプルでいただいたCDなども聴いていますね。
英語の教材には無料でお試しできるものも多いので、気になるものがあれば取り寄せてみましょう。
中でも「ディズニーの英語システム」は、希望者全員にCDだけでなくDVDも配布してくれますし、内容も無料とは思えないほどボリュームがあるのでおすすめです。
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英会話・英文のかけ流し
この場合もメインで使用しているのは、アルクのエンジェルコース(現:あかちゃんとママのはじめてえいご)です。
英語絵本・童話音声のかけ流し
幼児英語学習に最適な絵本の読み聞かせですが、ネイティブの音声が収録されたCD+絵本のセットもたくさん販売されています。



また、『よみあげ絵本』という無料アプリなら、20作品以上を英語音声で聞くことができます。
App Store | Google Play |
このように、英語教材や英語学習アプリは多数開発されています。
しかし実際に使ってみると、かけ流し(聞き流し)にはかけ流し専用の教材が最も便利で効果的という印象もありますね。
英語動画音源のかけ流し
英語動画(教材動画・映画・アニメ等)の音声を、かけ流し用としてスピーカーから流すのもいいでしょう。
映像をしっかり見ていなくても、テレビの音声がBGMのように流れている環境は、どこの国でも珍しくありません。
これと似たような環境を作るために、動画音声を流す時間も作ってみましょう。



英語のかけ流し学習を継続した結果【体験談】
私自身も新しい外国語を学ぶたびに、必ず「かけ流し」を実践してきました。
すでに母国語の基盤がしっかりしていたので、外国語の音声は時間を問わず聞き続けました。
通勤時も、掃除中も、入浴中も…

そんな毎日を過ごしていると、単語がポロっと口から出てきたり、フレーズをクリアに聞き取れる瞬間にハッとすることが増えていきます。
もちろん、文法の勉強も単語の暗記も、並行して行うことが大切です。
とにかく言葉を大量にインプットすることが大切なので、多読も語学習得のスピードを早めてくれます。
すでに触れてきましたが、まずは母国語である日本語をしっかりと身につけることが大切だからです。
我が家では、娘が生まれた直後から【おうち英語】を実践していますが、日本語8割・英語2割を意識しています。
娘に対するかけ流しの効果
こちらは随時更新していきますが、娘は日本語でも英語でも関係なく、音楽(歌)や映像を楽しんでくれます。
1歳前後で英語の発話も増え、1歳2ヶ月で英語のDVDを見ながら簡単な単語を真似するようになりました。
ABCソングの影響もあり、2歳0ヶ月でアルファベットを読めるようになり、2歳3ヶ月では3〜4語文を口にするようになりました。
ただし低年齢の子供に「英語のアウトプット」は求めていませんし、英語の学習進度も「早ければ良い」とは思っていません。
生後11ヶ月 | 簡単な英単語を口にする |
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1歳2ヶ月 | 英語動画のセリフを口にする |
1歳5ヶ月 | 英語の歌を一部歌い始める |
1歳9ヶ月 | 動画のセリフをコピーし始める |
1歳10ヶ月 | 英語のアニメを見ながら シャドーイングを始める |
1歳11ヶ月 | ABCソングを完璧に歌えるようになる |
2歳0ヶ月 | アルファベットを読めるようになる |
2歳3ヶ月 | 発話が急激に増え、3〜4語文を口にする |
ちなみに、日本語の遅れは全くありません。母国語の遅延どころか、同じ月齢の子に比べても発語は早い方でした。
日本語の絵本は、毎日30冊以上読み聞かせていますし、親子間の会話はほぼ日本語に限定しています。
同様の方法を実践している甥は6歳で英文をすらすら読めるようになり、姪は4歳でネイティブかと疑うような発音を披露してくれます。
やはり、それぞれに合う方法で継続することが、語学の習得にとって大切であることを改めて実感します。
- かけ流しは毎日行うべき
- 音声はオールイングリッシュ
- 歌だけでなく会話・フレーズも
- かけ流し方法は2パターン:
①集中して耳を傾ける
②音量をおさえてBGMのように流す - 子どもの様子を常に確認する
子供の反応をしっかり確認しながら、まずは英語に親しみ、英語を好きになってもらうことが大切です。
その土台さえしっかり築ければ、学習英語への移行もスムーズになり、いずれは高度な英語力を身につけることができるでしょう!

