- 「スタディサプリEnglish 新日常英会話コース」を実際に取り組んでいる人
- 「スタディサプリEnglish 新日常英会話コース」を購入するべきか判断材料がほしい人
この記事では、「スタディサプリEnglish 新日常英会話コース」の実際の学習方法を紹介します。
(執筆者本人の体験談ですので、情報の信憑性は高いと自負しております。)
目次
レッスンを始める前提条件
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース) はLv1〜4とありますが、次第にレベルが上がっていきます。
英語を勉強すること自体が初心者に近い人の場合は、レッスンを無理して進めても必ず途中で詰まってしまいます。
下記はレッスンを始める前提条件の2つです。
ある程度の単語の暗記が必要
各レベルのレッスンを始める前提条件としまして、ある程度の英単語を覚えていることが必須となります。
大学受験英語を勉強してきた人はセンター試験の英単語レベルが5000語相当なので、その英単語レベルがあれば十分です。
英語を勉強するのがほぼ初めてに近い人の場合は、最低でもアプリ内にある「日常英単語」1450問をあらかじめ覚えてからレッスンに取り組んだ方が良いでしょう。
※英単語の勉強方法についてはこちらの記事を参考にしてください。
レッスンごとに知らない英単語が文章全体の1割以上あると、自分が知らない単語だけが気になり、英会話自体に集中できなくなってしまいます。
わからない英単語に意識が引き戻され、英会話を読み進めようとしても意識が進まなくなります。人の危機管理意識からでしょうか。
英会話学習(リスニング・キーフレーズ理解・スピーキング)は英単語という土台から始まります。
英会話学習と英単語学習を同時に行うのは得策ではありません。まずは英単語の語彙力を増やしましよう
また、日常英会話では中学英語の500単語程度で大丈夫だということを聞きます。しかし漢字と同じで500単語から熟語としての組み合わせが無限にあります。
さらに「スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース) 」を行う限り、明らかに500単語以上出現します。
なので最低ラインはアプリ内にある「日常英単語」1450問です。
中学校レベルの英文法の知識があること
中学英語程度の英文法の知識は必須です。
ちなみに英文法でいうと、中学校と高校のレベルはさほど変わりません。高校は単語、熟語を膨大に暗記するために難しいのですが、英文法レベルは過去完了形(had + 過去分詞)や仮定法が増える程度しか中学校との違いはありません。
わからない人は「世界一わかりやすい中学英語の授業 著者:関正生」「世界一わかりやすい英文法の授業 著者:関正生」をおすすめします。店舗によりますがDVD版がTSUTAYAでレンタルできます。
スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース) 自体にも「基礎英文法」コースがありますので、そちらもおすすめです。
大学受験は外国の論文の読解力を重視しているようで、出題される英語長文も論文が多いです。
英会話の重要度は論文読解に比べると低く見積もられているように感じます。
それが学校教育で6年間英語を勉強しても英会話ができない理由と言えます。
学習の基準・指標
レッスンを学習する上で守るべき基準・指標を説明します。
1回目で完全に暗記しようとせず、まずインデックス化する
1レッスンにつき、1回目の学習で完全に理解することは不可能だと思ってください。なにごとも反復練習を乗り越えた先に完全理解があります。
1回目の学習では「知らない」から「知った」へ、「未識別」から「識別」へ、「未認識」から「認識」への変換作業を行います。完全暗記に至らないまでも、検索したら思い出せるくらいまでに理解することを「インデックス化する」と言われています。1回目の学習ではインデックスを貼るところまでを行ってください。
英単語は日本語訳と紐付ける、英文は英語のまま理解する
過去にベストセラーになった「英語は絶対、勉強するな!」に紹介されている方法ですが、英文は英語のまま理解するべきです。
「英語は絶対、勉強するな!」の中では英単語ですら英英辞典で調べるように紹介されています。初心者にはさすがに難しいと思うので、英単語は日本語で理解して、英文は英語のまま理解するように心がけると良いです。
英単語が「静」で、英文は「動」です。英文をまるごと日本語に訳すことは「動」であるべきものを「静」の位置まで変換することですので極力行わないように心がけましょう。
私の場合、「会話理解クイズ」では英語のまま浅く理解して、「会話文チェック」ではどうしてもわからないものだけ日本語でも意味を理解するようにしています。
覚えられないとしたら結局必要性がないと理解する
学校のテストではないので、覚えられなくても困ることはないです。全部覚えることが学習のゴールではありません。
学習のゴールは自分の”本能”が持っています。
文法構造がわからない場合などは、もちろん理解に務めることは必要です。そのような切り分けは必要ですが、全てのキーフレーズを完璧に覚えないといけないとまでは執着する必要はないでしょう。
もしご自身の状況を振り返ってみて使わないようでしたら削ぎ落としてよいです。
本能はご自身の人生の有効時間と照らし合わせて無駄なものを削ぎ落とそうとする方に向かっています。
(「私はなぜこの英文を使うのか」「私はなぜ英語を勉強するのか」を問い続けることは大切な行いかもしれません。)
私も同様ですが、何かスキルアップしたいと思って英会話を学びますが、英会話を実際に利用するリアリティがない人が多いのではないでしょうか。
それで良いと思います。必要性が生まれたときに、ある程度の英会話の下地が形成されているくらいに持っていければ良いと思います。
私が行っているレッスンの進め方
私が行ったレッスンの学習方法を紹介します。
自分独自の学習の形が無い方は参考にしてください。
Lv1 〜 Lv2-1までのレッスンの進め方
まだ一回で聞き取れる内容のレベルです。
トレーニング機能に従って進めていけば大丈夫です。
間違えたもののメモを取ることで、その間違えが初回なのが2回目以降なのかをはっきりさせます。
メモしたものは自分の”意識的”な領域で管理できます。定期的にメモしたものにさらっと目を通すことで記憶の定着率があがります。
メモを行うならスマホやPCで使えるメモアプリがオススメです。後で検索しやすいものが良いでしょう。
私が愛用しているメモアプリはevernoteです。ちなみに次のようなタイトルでノートを作成しています。
・英語 似ている発音
・英語 重要熟語
・英語 不定詞・動名詞
・英語 前置詞・順番
・英語 冠詞の疑問
・英語 似ている意味
・英語 しゃべりはじめ&受け答え
Lv2-2 〜 3-2までのレッスンの進め方
一回で聞き取れる難易度では無くなってきたのでノートを取るようにしました。
ノートを取ることの効果ですが、リスニングで聞き取れなかったか、文法的にわからないものを1度全て書いてみることで、”分からないなり”に詳細化できることが挙げられます。
・①会話理解クイズ
1回のリスニングでだいたい聞き取れる場合はそのまま聞き流します。
1回目は聞き流して、2回目からは再生・停止ボタンを押しながら用意したノートに英文を書いていきます。書き取った文章は④会話文チェックで答え合わせをしますので、1行ごとに余白を空けておきます。
全て書き取るまで何回も繰り返して聞き、どうしても聞き取れない場合は空白にしておきます。
・②単語・イディオムチェック、③ディクテーション
そのまま行います。
・④会話文チェック
①会話理解クイズでノートに書き取った自分の文章の答え合わせをします。会話文チェックを聞きながら間違った部分は余白に正しい文章を記入します。
・⑤キーフレーズチェック
そのまま行います。
・⑥リード&ルックアップ
聞き流す程度に行います。余裕があればスピーキングも行います。
・⑦瞬間発話プラクティス
ノートの空いているスペースに自分に書いてみます。答えを見て間違っていたら赤字で下の行に答えを書きます。
Lv4-1 〜
Lv4-1以降は現在進行形で取り組んでいます。
ノートに取ることは続けていますが、ノートを見返しても文章を読解できないくらい単語・文法が難解になります。TOEICの点数でいうと800〜900点程度のレベルなので難しいでしょう。
このレベルになりますと、「英単語は日本語訳を理解し、英文は英文のまま理解する」のフォームを守らないと読んでいてしんどくなります。
各レッスンの感想
私が実際に学習してみた感想です。参考にしてください。
Lv1-1 から Lv2-1
電車通勤中のスキマ時間で学習していました。
このレベルですと文章量も多くなく、スキマ時間で行っていけます。
Lv2-2以降
個人的にこのあたりから休職期間に入っていましたので、1日10レッスンを行いました。
この頃からノートに英文を書くことにしました。1レッスンにつき1ページ程度です。
これまで学習したLv1-1〜Lv2-1も忘れないように復習しつつ、Lv2-2を継続する必要があります。「これまでに学んだこと」と「これから学ぶこと」をまとめる頭の負荷が増えます。
それでいて1レッスンごとの文章が難しくなり、キーフレーズが暗記しづらくなって来ますので、レッスンごとの進行スピードは落ちるでしょう。
Lv3-1
単語やセンテンスが若干難しくなります。1日10レッスンは難しくなってきたので1日5レッスンに変更しました。
まだノート1ページで収まるくらいです。
Lv3-2
かなり難しくなります。
1レッスンにつきノート1ページでは収まらなくなります。
1日5レッスンを行っていたのですが、段々難しくなり、モチベーションも落ちてきたので1日3レッスンを目標としました。
Lv3-2は難易度が高いものと、比較的低いものがバラバラにある印象を受けました。
Lv4以降
想定通りに進まず、最近やっとLv4-1に到達しました。
レッスン1〜5の段階でかなり難しいです。
リスニングの段階で文を理解することがほぼ不可能で、英文を全てノートに書き取ったとしても理解できない文法が数個あるレベルです。
1日3レッスンを目標にしていましたが、1レッスン1レッスンが初めて覚える単語・熟語ばかりですので進捗スピードは遅いです。
1日1レッスンを確実にこなし、長期間かけて終わらせるようにシフトチェンジをしようか考えているところです。
まとめ
最後にまとめです。
- 「スタディサプリEnglish 新日常英会話」のレッスンを開始するには、ある程度の英単語の語彙力と基本英文法の理解が必要
- 1回の学習で全て暗記しようとはせず、1回目はインデックス化を行って、2回目, 3回目で完全な理解に取り組むこと
- レッスン難易度が徐々に上がっていく為、「英文を英文のまま理解する」フォームを身につけること
- レッスンLv2-2以降で、リスニングしても分からなくなってきたと思ったらノートに英文を書くと良い
- レッスンLv4はTOEIC800〜900点レベルの問題であり、難易度が高いので計画に気をつけること