英語、特に英会話を学習する場合、なるべく英語のまま(日本語に翻訳しないまま)理解することが効率を上げる方法です。
私のこれまでの経験から、英語を効率良く学習する方法の説明と、英語を英語のまま理解していくための段取りを説明します。
目次
「英語は絶対勉強するな」の教え
10年以上昔になりますが、英語学習の書籍でベストセラーとなった「英語は絶対、勉強するな!」という本がありました。私も実践したことがあります。
まとめると次のような内容になります。
- 添付CDを英語のまま書き出す。決して日本語に翻訳しない。
- わからない単語は英英辞典で調べる。
- 海外ホームドラマなどを見て英語のままノートに書き取る練習をする。
- 上記を行うことで英語脳を活性化させる
しかしながら、日本語に翻訳しないというところに、多くの人は本の内容についていけませんでした。
ですが、日本語に翻訳せず、英語を英語のまま理解するということは重要なことだと考えます。
そこで私の失敗から問題点を改善して進展させた、無理のない英語学習方法が次になります。
単語学習と英会話学習を極力分ける
英単語の意味は日本語で覚え、英文は日本語に解釈せず英文のまま理解しましょう。
英熟語と英会話キーフレーズどちらとも言えませんが、自分の中で可能ならば日本語の翻訳は不要とします。
ただし英単語、英熟語は日本語では翻訳できない繊細な領域があります。
例えば「楽しい」一つにしてもfun, enjoy, happyなどがあります。発言した時の取り巻いている感情や環境で単語が変わります。日本語に翻訳できたから意味が分かっていると完結させられない繊細な領域が出てきます。
頭韻と脚韻
以前にTSUTAYAのノウハウコーナーでレンタルしたDVD「関正生先生の世界一わかりやすい英文法」を見たときに知ったことです。
10年くらい前にテレビCMで「インテル、入ってる」というのが流行りました。ちょうど同時期にサッカー選手の長友佑都選手がインテルに移籍したこともあって、このCMは「長友 インテル、入ってる」としてよく使われていました。
このCMですが、日本語と英語では韻の踏み方が違うらしいです。
英語:「インテル、インサイド」(頭韻)
日本語:「インテル、入ってる」(脚韻)
これより分かることが、
英語:頭韻(イン:イン)によって、スタートで合わせる
日本語:脚韻(テル:てる)によって、エンドで合わせる
ということです。
これからさらに踏み込んだ話をしますと、
英語の文はスタート、すなわち主語で合わせる。
( I am〜, I am〜)
日本語の文はエンド、すなわち動詞(述語)であわせる。
(〜しました。〜しました。)
と言えそうです。
さらにこれを突き詰めると、
英語 | 日本語 |
インテル、インサイド | インテル、入ってる |
頭韻(スタート合わせ) | 脚韻(エンド合わせ) |
左脳的 | 右脳的 |
スタート合わせにより個人個人が時間を持つ | エンド合わせによりグループで共有した時間を持つ |
となると考えます。
なぜ頭韻が左脳で、脚韻が右脳かについて説明します。
文章を書く時、英語も日本語も「左から右へ」書きますよね。
“中東圏の言語アラビア語や旧日本語等”以外の言語は文章を左から右へ書くようです。
よって文章の左から右へ書く規則性から、文章を書く等の”物事をシーケンシャルに表現する流れ”は「左脳から始まり右脳へつなげる」と仮定できます。
- 左がスタート 右がゴールです。
- 左が左脳の領域、右が右脳の領域です。
- 左が主語であり、主語がスタートです。英語はスタートで合わせながら文を構成します。
英語は詳細に主語、スタートの単語を意識する必要があります。
※右脳と左脳については関連記事を参照ください。
これが日本語に翻訳せず、英語の順番のまま文章を読み進めたほうが良い理由です。
英文を英文のまま理解するまで
下記は英文解釈の段階を3つに分けた例です。
レベル1
英文を全て日本語訳にする例です。単語も文法もわからないときに確実な方法です。
例文)
Mom What time will you be home tomorrow?
Dad I have a meeting, so I may be later than usual.
Mom Please don’t be too late.
Mom We have to go to Kyle’s school at seven o’clock.
Dad Oh, no!
Dad I forgot about that.
Mom The school says we both need to go.
Mom Do you have to go to the meeting tomorrow?
Mom Is it important?
Dad It’s not so important, no.
Dad We’re going to talk about last month’s sales.
Dad I can probably leave early to go to the school.
Dad Are you going to the gym as usual?
Mom Yes, but I’ll be back in time.
父さん 会議があるから、いつもより遅くなるかもしれないよ。
母さん あまり遅くならないようにね。
母さん 7時にカイルの学校へ行かないといけないの。
父さん 大変だ!
父さん 忘れてた。
母さん 学校からは二人とも行くように言われてるわ。
母さん 明日の会議には行かなくてはいけないの?
母さん 重要な会議?
父さん そこまで重要ではないよ。
父さん 先月の売上について話すんだ。
父さん 早退して学校に行くこともできるだろう。
父さん 君はいつも通りジムに行くのか?
母さん うん、でも間に合うように帰ってくるわ。
レベル2
単語だけ日本語に翻訳します。文法は英語のまま読み進めていきます。
英文法の順番を崩さないことがポイントです。
アメリカ人が片言の日本語をしゃべってるような状態です。
慣れればこれでも十分意味がつながっていきます。
Mom What time(何時?) will(するつもり) you(あなた) be home(家に帰る) tomorrow(明日)?
Dad I(私) have(持つ) a meeting(ミーティング), so(なので) I(私) may be later(遅れるかもしれない) than(より〜) usual(普段).
Mom Please(お願い) don’t(するな) be(〜である➔) too(とても) late(遅れる).
Mom We(私達) have to(〜しなくてはいけない) go(行く) to Kyle’s school(カイルの学校) at seven o’clock.(7時)
Dad Oh, no! (おっと)
Dad I (私) forgot (忘れた) about that.(それについて)
Mom The school(学校) says(言う) we(私たち) both(両方) need(必要) to go(行くこと).
Mom Do(ですか?➔) you(あなた) have to(しなければならない) go(行く) to the meeting(ミーティングへ) tomorrow(明日)?
Mom Is(ですか?➔) it(それ) important(重要)?
Dad It’s not(ではない) so(そんなに) important(重要), no(いいえ).
Dad We’re going to(するつもり) talk(話す) about last month’s(先月の) sales(セールス).
Dad I can(できる) probably(多分) leave(離れる) early(早く) to go to the school(学校に行くために).
Dad Are you going to(〜のつもりですか?) the gym(ジム) as usual(普段通り)?
Mom Yes, but I’ll be back(戻るつもり) in time(時間通りに).
レベル3
もはや日本語に訳さず、英語のままポイントを理解していきます。
SVOC文型のブロックごとに分けたりしてわかりやすくして行きます。
こんな感じでリアルタイムで処理していきます。
まとめ
- 英単語の暗記は日本語で覚え、英文は日本語に翻訳せず英文のまま理解する。
- 最初から英文を日本語で理解せずに進めていくことは不可能である。
- 英文のまま理解するためには紹介したような段階を踏むこと。
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